介護食士と介護食アドバイザーの違い

高齢者の介護において、美味しい食事を適した形で提供するということは非常に重要です。食事が美味しければ、それだけ食が進み、しっかりと栄養を取ることができるほか、口の運動をすることもできて介護予防につなげることができます。ストレスも軽減できるので良いでしょう。そのため、高齢者の食事に関する資格は多種多様にあります。代表的な資格としては、介護食士と介護食アドバイザーといえます。この2つは、両方とも民間資格ではありますが、学ぶことができる内容や学習期間などに違いがあるので、概要を知ってから学ぶことが重要です。

介護食士の資格では、高齢者が利用する介護施設で美味しく、かつ食べやすい食事を提供する調理方法を学ぶことができるほか、きめ細やかな食事の介助の方法を学ぶことができます。訪問介護の際にも、偏った食事を見直すメニューの調理に役立つでしょう。一人一人の健康状態に合わせたメニューの考案もできる資格です。介護食士は、介護士や管理栄養士などが学ぶことが多く、介護に携わる人向けの資格といえます。1級から3級まであり、学習期間はおよそ半年、学科だけではなく実習も受けなくてはなりません。一方で、介護食アドバイザーは、医学や栄養学に関する基礎的な知識を学びながら、口腔ケアの方法や介助の実践的な方法を学ぶことができます。普通の見た目と変わらないにもかかわらず、高齢者でも食べやすいやわらかな食事の調理方法も学ぶことが可能です。誰でも受講することができる基礎的な内容で、通信講座で学ぶことができます。介護について導入的な立ち位置にいる場合は、介護食アドバイザーの方が取っ掛かりやすいといえるでしょう。